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子供の英検の勉強ってどう進めていけば…
とか悩んだりしていませんか?
実は、この記事を読むことで
- 小学生のうちに英検2級を合格するのはそんなに難しくない
ということがわかります。
なぜなら、この記事は、”最近、小学5年生で英検2級に合格した実体験”をもとに作成した記事だからです。
実際にお子さんが合格されたお母様も、

先日11歳(小学校5年生)の子供が、英検2級に合格しました。
ゆるゆると英語の勉強を続けていたら、無理なく合格することができたので、その道のりをお伝えしたいです。
皆さまのご参考になればとても嬉しいです。
と、仰っておりました。
この記事では、”小学生で英検2級に合格することが難しいことではない”ことを紹介するとともに、
- 子供の英検に対して、どのような取り組みをしてきたか
についても紹介します。
注意:最初に説明しておきますが、今回の記事は”英検2級の具体的な勉強方法”や”合格テクニック”について書いたものではありません。
英検の勉強法を伝授!4級合格までの流れ
英語の勉強を始めた”きっかけ”
娘が通っている幼稚園では、週に1回ネイティブの先生による英語の授業がありました。
楽しそうに授業を受ける我が子を見て「家でも英語を始めるいいチャンスかも!」とピンときました。
まずは、自宅から近い幼児の英語教室を調べましたが、
- レッスン料が結構高い
- 送迎も面倒臭い
と思って、親としては子供の英語教育に全く乗り気にはなれませんでした。
”子供のオンライン英会話”というサービスを知る
子供の英語教育についてインターネットで色々と検索していると、”Skypeを使ってフィリピンの先生と英語のレッスンが受けられるサービス”があることを知りました。
ちょうどオンライン英会話が増えてきた2011年のことです。
数あるオンライン英会話の中でも”子ども英会話”に特化したスクールがあったので、いくつかお試しレッスンを受けてみました。
”1レッスン25分で600円ぐらい”と大人向けのスクールに比べてややお高めですが、幼稚園教諭の資格を持った先生がいたり、ぬいぐるみと一緒に歌やゲームを織り交ぜながら英会話レッスンをしてくれます。
「これなら娘も受けられそう」と一番フィーリングのあったオンライン英会話で週1回のレッスンを始めてみました。
それがオンライン英会話のリップルキッズパークでした。
(英検なのに)まずはオンライン英会話からスタート
娘は3歳の終わりから週に1回25分のレッスンを受け始めました。
何人かの先生のレッスンを受けてみて、授業運びが上手な優しい先生を予約するようにしました。
使った教材は、Let’s goシリーズ(Oxford University Press)の4th editionです。
まずはbeginレベルからスタート。
テキストは先生が画面シェアしてくれるので買う必要はありませんが、復習したり付属のCDを聞いて歌を覚えたかったので我が家では購入しました。
歌のクオリティが非常に高く、自然と歌いたくなってしまいます。
今でもたまに一緒に歌うくらいです。歌ったり、ゲームをしたりしながらゆっくりとテキストを進めていきました。
いろいろあって1回中断
オンライン英会話を始めて1年5か月くらいたった頃、Let’s go 1 の終わりのあたりでテキストが少しずつ難しくなり、「このまま続けると苦痛になるなぁ」と感じて、オンライン英会話を一度中断することにしました。
オンライン英会話を中断している期間は、ペンでなぞると英語/日本語の音声が流れる”音が出るペン付き アルクの2000語えいご絵じてん”で遊ぶ程度でした。
また、子供の気持ちに余裕があった頃を見計らって、ゲーム感覚で”英検Jr.のブロンズ”を受検しました(2014年2月)。受験と言っても、これは本当にお遊び程度です。
結果は45問中42問正解。なんとか覚えた英語を忘れずに覚えていたようです。
オンライン英会話を再開
約3年間の中断期間を経て、2015年11月にオンライン英会話をもう一度始めることにしました。娘は小学校2年生のときです。
中断期間中も”英語が身近にある”というイメージを子供に定着させるため、グアムへ行ってホテルのキッズクラブに参加したり、留学生と遊ぶイベントに参加したりしました。
(しかし、グアムでは韓国人キッズが大半であったため、英語より”アニョハセヨ”が強めでした…。)
また、小学校では大変ありがたいことに、
- 同じクラスに英語の得意なお友達がいる
- お仕事の関係で海外へ引っ越したクラスメイト
の存在により、”英語を使う”という状況がより身近に感じることができたと思います。
それらが影響し、子供が自発的に「ママ!英語の勉強をもっとしたい!」と言ってくれたので、オンライン英会話を再スタートしました。
英検4級に挑戦
2017年6月の子供が小学4年生になった頃に、初めて会場で英検を受けることにしました。
英検の試験対策には、英検公式アプリのスタディギアfor 英検を使いました。
スタディギアfor 英検は、英検を申し込むとベーシックプランが無料になるクーポンがもらえるので、試験3か月前からひとまずベーシックをやりこみました。
試験対策をしている様子を見ていると、
英検4級のリスニングは2回読み上げがあり、初回からほぼ満点の状態でした。
一方で、単熟語・文法・リーディングは中学校の授業を基本に作られているので、授業を受けたことがない小学生には不慣れな様子でした。
ただし、アプリで繰り返し勉強をするにつれて、だんだん慣れていきます。
試験1か月前にプレミアムプランにアップグレードして、英検形式の問題や過去問をやりました。
- 日常のオンライン英会話
- 英検対策①:スタディギアfor 英検
- 英検対策②:過去問
以上により英検4級に合格しました。
英検の勉強法を伝授!3級合格まで
英検3級を受験したのは2018年1月、子供が小学4年生の冬でした。
結果から言うと、英検3級も一発で合格でした。
英検3級の試験対策としては、相変わらず、
- 英検対策①:スタディギアfor 英検
- 英検対策②:過去問
を行い、試験1週間前からは
- 英検対策③:7日間完成 英検3級予想問題ドリル
を徹底的にやりました。
当初に立てた英検3級の対策計画ではこのドリルを2周する予定でした。しかし、そんなに計画通りにはいかず、結局は1周のみ。
それでも、英検3級の結果は、1次試験”英検バンド G3+13”で余裕の合格でした。
また、英検3級からは2次試験(面接)があるのですが、一応の対策として、
- 英検対策④:いつもやってるオンライン英会話で疑似面接
の練習をしました。
このオンライン英会話のおかげもあり、英検3級の2次試験(面接)も余裕で合格できました。
英検の勉強法を伝授!2級合格まで
まずは準2級を受検
英検3級を”英検バンドG3+13”で合格したので、この流れで「準2級もいけるかも!」と、娘と相談したうえで申し込みをしました。
結果から言うと、小学5年生の2018年6月に英検準2級も一発で合格しました。
日常のオンライン英会話では、”Let’s goシリーズの最終巻である6”が終わりかけていました。
当時のオンライン英会話のレッスンでは、「テキストは上手に読めるけれど、自分の考えを話す英語力が足りない」と感じるところがありました。
なので、別のオンライン英会話のレッスンを週1回追加しました。
そのオンライン英会話では、イギリスの教科書”オックスフォード・リーディング・ツリー(ORT)”を使って、英語の内容を要約するレッスンをネイティブ講師から教わっていました。
大苦戦の英検準2級
英検対策としては、これまでと同じく、
- 英検対策①:試験3ヶ月前からスタディギアfor 英検
- 英検対策②:試験2週間前から予想問題集
という流れです。
さすがに英検準2級になると難易度も上がり、英単語を覚えることすら苦労していました。
また、苦戦したのは英単語だけにとどまらず、英文法は大苦戦を強いられ、悔しくて泣くこともありました。やはり、小学生にとって高校生レベルの英文法解説はどうしても理解し難いものがあります。
英検準2級の英単語も英文法も大変でしたが、何より一番心配だったのが”writing”でした。
英語でのエッセイ(作文)は、日本の作文とは全く構造が異なり
- イントロダクション(序論)
- ボディ(本論)
- コンクルージョン(結論)
という3本柱でバランスよく論理的に書かないといけません。
作文の対策としては、
- 英検対策③:まずは親が英作文の勉強
- 英検対策④:インターネットで模範解答を複数閲覧し、ある程度の真似をして練習
でした。
「さすがに落ちるかな…」とも思いましたが、結局、英検準2級の1次試験を”英検バンド+8”でどうにか合格でした。
英検準2級の2次試験(面接)は、オンライン英会話で2回ほど対策した程度です。
そして、英検2級を受検
英検2級は試験内容も大変ですが、1次試験・2次試験の2日も受験日を確保するのが大変です。
そんな時に、新しい英検受検方法の”英検CBT”を知りました。
試験会場に行く必要はあるのですが、この受験方式であれば”読む・聞く・書く・話す”の4技能をすべて1日で受験可能になるのです。
英検CBTの問題形式・難易度、取得できる資格は、通常の英検(ペーパーテスト)と同じです。
PC操作ができる人なら年齢・職業・学歴は問われないのでオススメです。
たまたま12月に最寄の会場が空いていたので、「どんなテストかな~」と興味本位で申し込みました。
この英検CBTの申し込み時点で、受検当日まで2ヶ月を切っていました。
親としては「もう英検2級はお試し受験ぐらいの感覚でいいや」と思っていましたが、
子供は「どうせ受けるなら1発合格したい(2度も同じ級を受けるなんてめんどくさい!)」と、自らガリガリといつものアプリで勉強し始めました。
実は、今回の英検2級の受験は圧倒的な準備不足でした。
- アプリも問題のやり残しが多い
- 予想問題集には手を付けてない
- 面接練習もしてない
こんな状況だったので、とても合格するレベルには達していないと思っていました。
しかし、親の予想とは逆で、結果として”英検バンド+1”の超ギリギリ合格でした。
娘には言ってないですが、絶対にマグレだと思います。(もしくは、英検準2級のレベルであれば、マグレでも英検2級に受かる可能性があるということ)
マグレだとしても、英検2級に合格したことは子供本人の自信に繋がり、中学受験時のアピールポイントとしては十分な経験です。合格したのは2018年12月のことでした。
まとめ
この記事では、英検2級合格までどのように娘が英語を勉強してきたかを書いてまいりました。
一言でいうと「娘のペースで緩急織り交ぜやってきた」という感じです。
娘は、気分にものすごく波があるので、気が乗らない時期は英語の学習時間を減らしたり、逆に集中するときは好きなだけやらせたり、と。
「一定のペース」を作らなかったことが逆に続けられるポイントだったようです。
英検2級のスコアは本当にギリギリで実力に見合っていないので、

英検2級はもう一度きちんと勉強し直そうね。
そして、中学2年生までに英検準1級がとれたらいいね。
と、娘とは話しています。