この記事を読むのに必要な時間は約 19 分です。
インターナショナルスクールって子供の英語には良さそうだけど…、
何か絶対にデメリットってあるよね?
と悩んでいませんか?
実は、この記事で紹介する『インターナショナルスクールのデメリット』を読むことでそのデメリットを網羅することができます。
なぜなら、今回の記事は実際の体験談をもとに作成したものだからです。
この記事では、14個のインターナショナルスクールのデメリットについて具体例を挙げて紹介します。
記事を読み終えると、インターナショナルスクールのデメリットが把握でき、インターナショナルスクールのメリットと比較検討することで、適切な判断をすることができます。
インターナショナルスクールにデメリットはあるの?
インターナショナルスクールは子供に英語という最高のプレゼントができますが、その代償(デメリット)は当然あります。
なぜなら、インターナショナルスクールと日本学校では言葉だけでなく環境がまるで違うからです。
例えば、小さなことですが日本の学校で以下のことはありますか?
|
インターナショナルスクールではこれが普通です。
インターナショナルスクールのデメリットを知る必要性
インターナショナルスクールに子供を入れる際は、そのメリットだけでなく、デメリットについてもすべて把握し、両者を比較して適切な判断を行う必要があります。
なぜなら、判断を間違えれば子供の将来に大きく影響するから。
インターナショナルスクールに通わせるということは、いわゆる一般的な道ではない方を選ぶことになります。
従って、その影響は良い意味でも悪い意味でも子供に大きな刺激を与えることは間違いないのです。
インターナショナルスクールのデメリット
インターナショナルスクールの幼稚園に行くと…
日本語の発達が心配
インターナショナルスクールの幼稚園に子供を通わせた場合、個人差はあるものの100%日本語保育の子供達と比較すれば、日本語の習得に遅れが目立つ子供もいます。
理由は、インターナショナルスクール特有のオールイングリッシュという環境の中で、幼稚園の時間は日本語を使うことができないからです。
実際に、以下のような例があります。
私の子供は日本語は全然大丈夫そうなのですが、インターナショナルスクールに通う周りのママ友の中には『うちの子供、日本語が絶対に遅れてる』と感じてる人が数名います。 (福岡県 35歳 主婦) |
A子ちゃんは今3歳で1歳からインターナショナルスクールに通ってるみたいだけど、A子ちゃんの日本語がまだ赤ちゃんみたいなんです。 (東京都 33歳 主婦) |
3歳から子供をインターナショナルスクールに通わせて現在は6歳です。 本人曰く、6歳現在において『何か意思伝達をする際は英語の方が自然に出てラク』だそうです。 (愛知県 38歳 主婦) |
しかし、大きな問題ではない
インターナショナルスクールの幼稚園に通わせると、日本語の習得に『遅れが目立つ』程度のもので小学生になればその遅れはすぐに取り戻せます。
家庭内でしっかりと日本語を使って親子で会話をしていれば自然と日本語を上手に使えるようになるからです。
実際に、3年間インターナショナルスクールの幼稚園に通わせて、現在小学生になった子供の例は以下のとおりです。
娘は小学生になり国語を学びはじめると飛躍的に日本語が上達してきました。 特に日本語の文字を書けるようになってからは会話がスムーズになり、文章を書く楽しさも次第に身につきました。 (東京都 37歳 主婦) |
最初は心配しましたがよくよく考えたら、英語だろうと日本語だろうと言葉を習得するスピードには個人差があって当たり前です。 なので、心配する必要はありませんでした。 「早くから英語を学ぶと日本語が上達しない!」と幼児期だけを見て決めつける言葉は偏見であると言わざるを得ません。 (福岡県 35歳 主婦) |
運動場がない
インターナショナルスクールには運動場がありません。これは大きなインターナショナルスクール以外は「あるある」です。
インターナショナルスクール側が大きな校庭を所有していないという理由から「運動会」が開催されないスクールもあります。
運動会だけではなく「普通に校庭を走り回る」ということもできません。
親としては、『英語も大事だけど、この時期は外で活発に遊ぶことも大事だよな』と思うわけです。
実際に以下のような感想があります。
子供が通うインターナショナルスクールの校庭は、5m×10mくらいのスペースです。 子供らしく走り回るところも見てみたいのですが…。 (愛知県 35歳 主婦) |
確かに運動という面では我々のインターナショナルスクールは弱いです。 可能であれば、帰宅後は勉強系は一切やらずに、公園に遊びに行くか、スポーツ倶楽部みたいなのに入って運動をしていただきたいです。 (インターナショナルスクールの先生) |
「活発に遊べない」を理由に男の子の園児が、まれに途中でインターナショナルスクールを辞めて普通の幼稚園に転校します。 (インタナショナルスクールの先生) |
先生がすぐやめる
インターナショナルスクールの先生はよく辞めます。
おそらく、一般の幼稚園にはあまりないことだと思います。
4月に新学期をスタートして、7月には担任の先生が突然退職して新しい先生に変わったりします。
日本人にはあまりないこの感覚を、英語圏の外国人に聞いてみると『普通だよ。1年ももったら長いよ。』とのこと。
実際には、以下の声があがっております。
4月に年少クラスになったばかりですが、7月で担任の先生が2人とも辞めてしまいました。 ただでさえ子供は、朝、スクールに行くことを嫌がり、慣れていない時期なのにこのタイミングで辞めてしまうと…。 子供にかかるストレスが心配です。 (東京都 39歳 主婦) |
ちょうどインターナショナルスクールの幼稚園に入れて1年が経過しましたが、担任の先生は半年に1回、早いと3ヶ月に1回のペースで変更があります(退職されます)。 子供が『〇〇先生どこいったの?』と泣いて悲しがっております。 (大阪府 32歳 主婦) |
もうすぐ子供をインターナショナルスクールの幼稚園に入れて3年が経過しましたが、先生(外国人・日本人を問わず)が3ヶ月~6ヶ月くらいで辞めるのは慣れました。 子供もそれくらいの頻度で先生が交代する認識を持っています。 今では『次の先生はいつ来るのかな?』と言っています。 (福岡県 35歳 主婦) |
ちなみに、外国人講師だけでなく、日本人バイリンガル講師も外国人の感覚で簡単に辞めます。
金持ちが多くて…
インターナショナルスクールの駐車場に行くと、送り迎えに来た親たちの高級外車がたくさん駐車されており、軽自動車はおろか国産車で入って行くのすらためらいます。
なぜ、高級外車が多いかというと、やはり、インターナショナルスクールにはお金持ちの家庭が多いからです。
車だけではなく、職業、経歴、習い事、ランチなどでも一般人との違いを見せつけられます。
具体的には以下のとおりです。
【職業】
医者、会社経営者、スーパーエリートサラリーマン
【経歴】
夫婦ともに大卒、海外留学経験あり
【習い事】
バレエ、バイオリン、高級幼児教室
【ランチ】
平気で1人当たり5,000円から1万円のランチを誘われる。
どういうご家庭がインターナショナルスクールに行かせているか、もう少し詳細を知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
インターナショナルスクールの幼稚園を卒園後、公立小学校に行くと…
お金が水の泡になりやすい
インターナショナルスクールの幼稚園を卒園後、普通の公立小学校又は私立小学校へ行く場合は圧倒的に英語力が落ちます。
なぜなら、インターナショナルスクールの幼稚園では毎日英語漬けだったのに、公立小学校へ行けば英語をする時間はごく僅かだからです。
実際に、インターナショナルスクールの幼稚園を卒園後、公立小学校へ通わせた場合、以下のような例があります。
息子はインターナショナルスクールの幼稚園を卒園後、普通の公立小学校が行き2年が経ちました。 残念なことに、幼稚園で作り上げた英語力が崩壊しつつあります。正直、退化しています。
卒園後、英語力を維持しようと週2回はアフタースクールに通っているのですが…。 |
卒園後の具体的な英語学習時間(12分の1)を考えれば、たしかに英語力は衰えることが予想できます。下記表をご覧下さい。
学習時間 | インターナショナルスクールの幼稚園 | 公立小学校に行ってから週2回アフタースクール |
1ヶ月あたり | 100時間 | 8時間 |
(計算式) | 1日5時間×平日5日×4週=100時間 | 1日1時間×平日2日×4週=8時間 |
1年あたり | 1,200時間 | 96時間 |
インターナショナルスクールの幼稚園に行かせた場合、年間100万円かかるので3年間で300万円。
子供は英語の吸収も速いですが、忘れるのも速いです。
親も子供も悪い意味で目立つ
幼稚園まではインターナショナルスクールなので、周りのママ友たちはインターナショナルスクールが普通です。
しかし、普通の小学校に行けば【幼稚園がインターナショナルスクールの子供】は、かなり珍しい。
子供を普通の小学校に入れる親からすれば、インターナショナルスクールに行くお家は、
- いったいどんな家庭なのか?
- 金持ちじゃないか?
- 気取っちゃってないか?
- うちのこと下に見てないか?
なんて思われても不思議ではない。
すでに色眼鏡で見られているわけだから、何か発言するにしても慎重に言葉を選ばなければ勝手にカドが立ってしまいます。
英語の発音が良すぎてイジられる
クラスのお友達からすれば、【発音の良い英語】は変に聞こえたり、気取ってるように思われます。
そして、この英語の発音の良さを同級生にイジられる可能性は十分にあります。
なぜなら、相手は小学生です。躊躇なく、自分が変に感じたものは口にだすからです。
今までインターナショナルスクールで【普通】に聞いて話していた英語が、【普通じゃない】となるのは子供本人からすれば納得はできないはずです。
そして、英語の発音がイジられるのが嫌で、もともと正しい英語の発音だったものが日本風の不正確な発音に変わったりもします。
周りの英語が下手すぎて耳障り
インターナショナルスクールの環境で育った子供は、公立小学校のクラスのお友達や先生の英語が、聞き取れなかったり、発音が変だなと耳障りに感じることがあります。
なぜなら、インターナショナルスクールの幼稚園で耳をならした子供にとっては、発音と耳はネイティブスピーカーに鍛えられているからです。
特に、日本語英語の【T・R・V・M・N・th】の発音は気になるというか、聞き取れないことがあるそうです。
しかし、大多数は【発音が悪い英語】なのでコレが普通になり、自分は【特殊】ということになります。
本当は正しいのに、『自分は変なのかな…』と思ってしまいます。
小学校以降もインターナショナルスクールに続けて通うリスクは?
学費が高い
インターナショナルスクールの小学校以降の学費は年間約200万円です。
インターナショナルスクールの学費は小学校から一気に増加します。
2019年10月の幼児保育無償化前でインターナショナルスクールの幼稚園は年間100万円、無償化後は約60万円ですが、この法律はインターナショナルスクールの小学校には無関係のものです。
それなりの財力がないと小学校以降のインターナショナルスクールに通わせることができません。
日本の大学に受験できない
高校生までインターナショナルスクールに通い、卒業しても、【国内大学受験資格】がないため日本の大学を受験することができない可能性があります。
なぜなら、インターナショナルスクールは日本の義務教育とは完全に別物であるからです。
しかし、最近では【国際バカロレア】という制度に参加しているインターナショナルスクールが多く、これに該当すれば国内大学受験資格を有することができます。
日本の大学の選択幅が狭い
インターナショナルスクールでは、進学校のような大学受験対策はありません。
もちろん、【英語の勉強は不要】かもしれませんが、それ以外の教科については一般的な進学校の学生より劣るため、国内大学の受験競争には不利になります。
ただし、最近では【AO入試】により英語ができれば有利という受験枠もあります。
例えば、慶応大学や上智大学などがそうです。
日本の就職先の選択肢が狭い
大学の選択幅が狭いということは、当然、日本国内での就職先の選択幅も広くはありません。
つまり、幼少期から【英語に特化】し、バイリンガルにするのはいいけど、その代償は、大学入学時と就職時にあるということです。
このあたりを十分理解したうえで、子供をインターナショナルスクールに入れるかどうか検討すべきです。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では以下について詳しく説明しました。
●インターナショナルスクールにデメリットはあるの?:インターナショナルスクールに【英語】というメリットがある代わりに、デメリットが12個あります。
●インターナショナルスクールのデメリットを知る必要性:子供の将来に関わることなので、メリットとデメリットを理解したうえで慎重に判断する必要があります。
●インターナショナルスクールのデメリット:幼稚園、小学校、大学入学時、就職時の各段階においてそれぞれ特有のデメリットが存在します。
この記事を読んで、インターナショナルスクールの将来的なデメリットについて理解できたと思います。
デメリットを理解したうえで、それでも子供をインターナショナルスクールに入れようと考えている人は、以下の記事を参考にしてはいかがでしょうか。