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長期の海外留学をする際は、現地にて銀行口座を開設した方が良いか?
と考える人も少なくないのではないでしょうか。
・支払いの面で便利な気がする
しかしながら、
・銀行口座開設手続きが面倒くさい気もする
・そもそも留学生が銀行口座を開設できるのか
などなど。
今回は海外留学の際の現地銀行口座の開設について、オーストラリア留学の経験者の方にお話していただきます。
オーストラリアで銀行口座を開設しよう!
留学先で銀行口座の開設は必要か?
オーストラリアの留学時に現地銀行口座の開設が必要かどうかは、留学の期間やビザの種類、滞在方法などの観点から決めることができます。
以下、口座開設をした方が良い人と、どちらでも良い人をまとめます。
●口座開設をした方が良い人
・学生ビザやワーホリビザで長期滞在を予定している人
・現地で働く予定の人
・シェアハウスや賃貸アパートに住む予定の人
●口座開設はどちらでも良い、もしくは不要な人
・観光ビザ(~3か月)による短期留学滞在の人(ちなみに、観光ビザでは働くことはできません)
・ホームステイのみする人
ポイントは、「自分でお金の管理をするために開設したいか」です。
働く予定の場合:雇用主が給料を振り込むためにあなたの現地での銀行口座が必要。
シェアハウスに住む場合:部屋のオーナーが別の場所に住んでいることが多いので、家賃をオーナーの銀行口座に振り込むことが必要。
またデポジットの返金を受け取る時などにも現地の銀行口座が必要。
オーストラリアの銀行口座は観光ビザでも開設可能なので、開設することはなにも問題ありません。
反対に、「振り込みをすること」「受け取ること」が無ければ必要とは言えません。
現地の銀行口座が無くても留学生活は快適に送れます。
口座開設の難易度
私の初めての海外留学は、オーストラリアにワーホリで渡航した時のことです。
私は滞在期間が1年間の予定(結果2年いましたが)で、現地で働くつもりでいたので銀行口座の開設をしました。
日本のみずほ銀行や三井住友銀行のように、
オーストラリアにはANZ、Commonwealth、NABといったメガバンクが存在しています。
私はANZ銀行(ゴールドコースト支店)に現地到着2日後くらいに開設に行きました。
なんと日本人スタッフに対応してもらえて、開設はとてもスムーズに終わり、1週間後くらいに家にカードが届いて無事終了しました。
日本人滞在者が多い場所には、日本人スタッフが常駐している銀行もあります。
では、英語でやらなければいけない場合はどうでしょうか。
友人というか後輩の付き添いで2回ほど一緒に銀行開設に付き合いました。
さすが留学生が多く、移民の国と呼ばれるオーストラリアの銀行職員は、英語が下手な人への対応に非常に慣れています。
パスポートを提示し、書類に現地の住所や電話番号を記入して完了です。
口座開設の難易度は低いと思って大丈夫です。なお、オーストラリアの銀行には通帳が無く、口座開設の時に印鑑も不要です。
オーストラリアの銀行口座開設のメリット・デメリット
お金の管理がしやすくなったり、振り込みができるようになること以外のメリット・デメリットをご紹介します。
●メリット
・現地での支払いが格段にスムーズになる
・インターネットバンキングが便利、セキュリティ的にも良い
・日本の銀行よりも金利が良い
・海外送金ができるようになる
●デメリット
・口座維持費がかかる銀行もある
現地での支払いについてですが、オーストラリアの銀行のキャッシュカードにはデビットカード機能(VISA)が付いています。
現地ではカード決済が主流で、コンビニからカフェ、レストランまで、どこに行ってもこのデビット機能で支払いができます。
日本の電子マネー(SuicaやiDなど)のようにピッとタッチするだけでOK。
口座はインターネットバンキングになっていて、自分の口座状況はネットで確認するシステムです。
例えば10万円口座にあったとして、
5万円はアクティブ(ピッとできるお金)
残りの5万円は「ピッ」を使えないようにしておく
ことが可能です。
これはリアルタイムで動かせるので、いつでも自由に操作が可能です。
つまり、仮にカードを紛失しても、ネット上でお金を動かしてしまえば乱用されることも無いということです。ナイスシステムです。
個人的にはかなり便利なシステムで、日本もオーストラリアのようなカード社会になってくれないかと思うくらいでした。
海外送金について
日本とオーストラリアに口座ができれば海外送金が可能となります。
海外送金は必要?
と思うかもしれませんが、例えば留学資金に100万円貯めたとして、その100万円を現金で持って行くことはしたくないですよね。
必要な分を少しずつ送金できることが海外送金のメリットです。
銀行間でのお金の移動が一般的ですが、私は「TransferWise:トランスファーワイズ」を使うことをおすすめします。
銀行間での海外送金は手数料が高くて、1回の送金に3,000円~5,000円の費用がかかりますが、TransferWiseを使うことによって、大幅にコスト削減が可能です。
送金も早くてレート固定もできて、手数料が安いので使わない手はありません。
ちなみにTransferWiseはインターネット上のサービスです。
日本の銀行口座からの送金には事前にマイナンバーの登録が必要なので、興味がある人はお忘れなく。
日本の送金元の口座と送金先口座を登録して、金額を入力するだけなので難しいことはなにもありません。
TransferWiseは海外の企業が作ったシステムですが、日本語対応しているので操作に困ることはないでしょう。
まとめ
オーストラリア留学では、銀行口座開設も海外送金も簡単に利用可能です。
長期的に滞在する予定の人は、現地到着後早めに口座開設することをおすすめします。
いかがでしか?
こんなに簡単であるなら留学した際には現地の銀行口座を開設してみたいと思いました。
また、キャッシュカードに付帯のデビットカード機能も便利でいいですね。
クレジットカードと違い、デビットカードは保管金額以上に使用できないので僕には向いています。