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小学生の子供に留学をさせたい。
こう考える方はたくさんいます。
また、最近では小学生1人での単身留学が増えていることも事実です。
しかし、自分の子供を、
ましてや小学生を海外留学させるとなると、
- 小学生1人で大丈夫か?
- いくらかかるの?
- 子供の英会話力への効果は?
など、色々な不安が頭を悩ませます。
そこで今回は、
・小学校5年生の女の子が
・ニュージーランドへ単身ホームステイし、
・現地校に1週間通った
話を紹介させていただきます。
この話を聞けば、皆さんの頭の中にある不安は少しは解消されると思います。
小学生の留学の費用は安くはない
ニュージーランド10日間の費用
小学生が単身でニュージーランドを留学した費用は合計で45万円でした。
費用の内訳は以下のとおりです。
〉表
航空券代10万円
以下のサポート代30万円
- 8泊のホームステイ費用(3食付き・素敵な1人部屋)
- 現地小学校の1週間留学費用
- 空港→ステイ先の往復交通費
- 留学エージェントの日本人スタッフによる24時間サポート料
小学生の留学の費用を安くする方法
〉画像
航空券
あまり知られていませんが、航空券は”セール”を行なっているときがあります。
実は、今回の子供のニュージーランド留学の航空券は、ニュージーランド航空がセールをしていた通常価格より安いものです。
また、子供1人で飛行機に搭乗する場合は、”子供のサポート料(アナカンパニードマイナー)”が追加で発生します。
ニュージーランド航空の場合、その追加料金が¥8,000くらいです。
子供には常にスタッフが付き添ってくれ、無事に着いたらメールが届くなど、非常に優れたシステムで価格以上の価値はあります。
留学費用は事前に海外送金で支払う必要があったのですが、銀行で行うと手数料が非常に高いので、私はTransferwiseというシステムを利用しました。
「ほうかごEnglish」という、日本人女性が経営されているエージェントに依頼しました。
その他の費用:約5万円
海外旅行保険、ステイ先やクラスメイトへのプレゼント、日本へのおみやげを買うためのお小遣いもこちらに含んでいます。
今回の留学による効果は?
ホームステイや現地校に通って、生活に密着した英語を使う体験ができたことが一番大きいと思います。
お友達と折り紙を折ったり、ホストマザーとクッキングする際も、もちろん英語ですから、日本ではなかなか学べない「生きた英語」を自然に習ってきたのではないでしょうか。
現在の子供は、たまに私も知らないような単語や表現を使っています。
また、ニュージーランドのクラスメイトについて、とても印象深いことを教えてくれました。
娘がプリンセスの絵を描いていたら、女の子だけではなく男の子も「すごく素敵、上手だね!」とほめてくれたとのことです。
「良いものは良い」と、性別や好みにとらわれずに相手を尊重してくれる文化に親子で感銘を受けました。
ここで1つだけ注意点を発表します。
小学生の子供を今回のような短期で留学させる場合、子供の英語能力によって効果は全然違います。
全く英語を知らない状態で、短期留学を行っても「英語力」自体への効果はないと言えます。
もし、小学生が短期留学をするのであれば、事前に英語学習をしておいて基礎を作った上で渡航することが、効果を最大化させるのではないでしょうか。
留学の目的:「子供が感じた疑問」から
小学校5年生に上がる前の春休み、10歳の時に行きました。
渡航目的は、ずばり「日本以外の学校生活を知ること」です。
3年生の2学期ごろから「学校がつまらない」とたびたび口にするようになった娘。
理由を聞いてみると、
教科書に書いてあること通りにしか授業が進まない
ほかの考え方を聞かれても、どうしてそう考えたかまでは深く聞かれない
など、まさに日本の教育の問題点をズバリと突く回答が返ってきました。
これは早いうちに日本とは違う教育文化に触れさせて、将来どうしたいか考えさせた方がいい、と直感しすぐにネットで検索しました。
10歳でも単身渡航ができ、かつ現地校に通うプログラムがあるニュージーランドの日系留学エージェントを見つけ、本人と相談して参加を決めました。
もともと私自身が個人手配の海外旅行が好きで、娘自身も何度か海外に連れて行きました。
将来を見すえて、出国手続きのたびに方法などを教えて(仕込んで)きました。
また、直前の冬休みには私の英語力を上げるべく、セブへ親子留学しました。
これが単身留学のいい準備になりました。
というのも、勉強時間は大人と子供は別々に過ごすので、海外で親のサポートなしで周りの方とコミュニケーションを取る練習ができたのです。
今回の留学内容
ホームステイ先は、オークランド空港から車で1時間ほどのところにある、北海道のような雰囲気の町です。
親日家のホストファミリーは農場を保有されており、動物たちに餌をあげたり、羊の毛刈りを見せてくれるなど、貴重なファームステイも体験できました。
庭には大きなブランコやトランポリンがあり、たまに遠くに野生の鹿も現れたようです!
学校は近くの公立小学校で、全校生徒約270人の非常にのんびりした雰囲気でした。
通学期間中に仮装イベントがあり、全校生徒がカウボーイ/ガールに変装して登校するなど、日本の小学校とは全く違う体験を楽しめたようです。
授業に時間割はなく、教科書も使わず、プリントが配られ、終わったら先生に次のプリントをもらう形式です。
国語や算数は、やはり日本よりはるかに簡単で英語でも簡単だったとのこと。
一方で、生活に密着した授業があり、ファミリーツリーを描く時間もあったようです。
学校からノートパソコンが貸し出され、アプリで楽しく勉強したり、第二外国語として中国語の授業があったことに驚いていました。
良い発表やきれいなノートを書いた生徒は、なんとロリポップキャンディがもらえ、授業中でも食べてOKとのことです! こんな学校楽しそうですね。
先生やクラスメイトは、ゆっくりと簡単な英語で話してくれたそうで、言葉で困った場面はあまりなさそうでした。
事前にニュージーランドの先生からスカイプのレッスンを受けていたからか、訛りもほとんど気にならなかったようです。
まとめ
日本で通っている小学校での教育に疑問を覚えた娘にとって、ニュージーランド留学という異文化の学校生活はのびのびと楽しく過ごせたようです。
多少のホームシックはあったようですが、空港で出迎えた時に、平然と帰ってきたのを見て「この子は海外生活が向いているのかもしれない」と感じました。
小学生の時点で海外生活に抵抗がないと分かったので、中・高校は国際系の学校に進もうと考えています。
将来の仕事の選択肢も広げることができそうです。
たった10日ですが、住み慣れた親元を離れて、初めて一人で海外生活するのは、お子さんにとっていろいろな気づきのある10日になることでしょう。
もしお子さんに意欲があるなら、次の長期休暇にはぜひチャレンジされてはいかがでしょうか。