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国際化が進む中で英語を話せないご両親も「子供には英語を話せるようになって欲しい」と思う方が増えています。
両親が英語環境を整えてあげることで、幼少期から英語に慣れ親しみ、日本にいながら英語を話せるようになることも十分可能です。
そこで今回は、お子様が将来英語を話せるようになるために、幼稚園から英語教育を始めるべきか解説していきます。
英語は何歳から?
『早ければ早いほど良い』という噂は本当?
子供の英語教育は『早ければ早いほど』と頻繁に耳にしますが、そう言われる確かな理由が存在します。
少し専門的な用語になりますが、【臨界期】という言葉をご存知でしょうか?
臨界期とは、神経回路網の可塑性が一過的に高まる生後の限られた時期であり、生涯にわたる学習とは一線を画する。脳の神経回路は、生後の体験・経験により成長する。特に、視覚や聴覚などの感覚の機能や、母国語の習得に関わる神経回路は、臨界期の経験によって集中的に形成される。
出典元:https://bsd.neuroinf.jp/wiki/臨界期
人間が言語を習得する上で臨界期が存在し、一般的には
生後6ヶ月からスタート
「子供が英語を話せるようになって欲しい」
そう思ったとき、いつから子供に英語教育をさせるか悩みます。
母国語である日本語が既に脳に定着すると、新しい語学をスポンジのように吸収することは難しくなってしまいます。
大人になってから第二言語を学ぼうとすると、脳が母国語の日本語になっているので、音を聞き分けるのが難しく時間がかかってしまいます。
人間は生後6ヶ月から音を聞き分ける能力があり、日本語にはない子音で終わる単語の発音やRやLの聞き分けをすることができます。
まだ日本語の音が脳に定着していない時期に英語を慣れさせると、日本語と英語を聞き分けて同時に習得することができるのです。
実際に、小さな赤ちゃんでも日本語のドラえもんと英語のディズニーの動画を見せると、しっかり言語を聞き分けて脳が切り替わっています。
幼少期からバイリンガル教育をすることで、日本語と英語を効率的に学ぶことができるのです。
遅くとも幼稚園からスタートすべき
お子様にバイリンガル教育をさせたいと思っている方は、生後6ヶ月から幼少期、幼稚園など早い時期から始めると効果的です。
日本に住んでいても、ご両親が英語環境を整えることで子供は英語の音に慣れていき、自然に英語を理解できるようになります。
スタート時期も重要ですが、
この「英語環境を整える」のが一番重要な課題になります。
中学生や高校生になると、学校で受験英語を学ぶようになり、英語を楽しむ余裕はなくなっていきます。
受験英語では、英単語を覚えたり長文読解など、英語に慣れ親しむというよりは試験に合格するための手段です。
英語教育は、遅くなればなるほど子供が英語に対して興味を薄れてしまうというデメリットがあります。
子供に英語を楽しく学んでもらい、英語を好きになってもらい、最終的に英語を話せるようになってもらうには、幼稚園から楽しい英語に触れさせてあげるべきです。
子供の英語教育にはどんな方法がある?
幼少期からの英語教育は、まずは子供に英語に興味を持ってもらうことが大切です。
英語に限らずどんな言語でも、子供に「楽しい」「面白い」と思ってもらわなければ、飽きてしまいます。
自宅を楽しく学べる英語環境に整えてあげることが大切です。
ここからは幼稚園から始める英語環境の作り方をご紹介します。
幼児向けの英語DVDやYouTubeチャンネルを流す
普段、自宅のテレビではニュースやバラエティ番組など好きなものを流しているご家庭も多いでしょう。
幼稚園から英語教育を始めるには、日頃テレビで流すチャンネルをよく選ぶことが大切です。
最近は、幼児向けのディズニー英語DVD、幼児向けのYouTube英語チャンネルなどが豊富に揃います。
幼稚園から英語の音に慣れさせるために、幼少期向けの英語の動画を日頃から流してあげましょう。
ディズニーやセサミストリートなど明るくて楽しい英語の音楽が流れるDVD は幼稚園児にも人気です。
幼児向けの英語チャンネルは、覚えやすい音楽やリズムに乗った英語の歌など、子供の興味を引くように工夫されています。
子供は一度気に入った動画は何度も何度も繰り返して見る特徴があるので、好きな英語の歌はすぐに覚えます。
ご両親が家庭で日本語だけを話していても、幼稚園児は「他にも言語があるんだ」と分かるのもメリット。
子供はテレビやDVDから英語を耳から覚えて英語の歌を歌えるようになったり、英語を理解できるようになります。
英語の絵本を読み聞かせる
子供は寝る前にお母さんの優しい声を聴くとリラックスすることができます。
お母さんが英語が得意な場合、英語の絵本を読み聞かせてあげるのも効果的です。
英語が得意でない方は、音声が出る英語の絵本も増えてきているので取り入れると良いでしょう。
英語のファンタジーの世界に触れると、子供は英語に慣れ親しむことができて自然に英語の音に慣れることができます。
オンライン英会話や幼児向け英会話スクールに通う
幼稚園児からの英語教育は、実際に英語を使ってコミニュケーションする機会を与える必要があります。
テレビを見たり音楽を聴くと言った受動的なきっかけだけでなく、英語を使って話すトレーニングが必要になっていきます。
最近は、幼児向けの英会話スクール、オンライン英会話も増えてきているので上手に利用しましょう。
オンライン英会話は、自宅にいながらリーズナブルな料金で24時間利用できるので便利です。
ネイティブの英会話講師が幼児向けの英語レッスンを提供してくれるので取り入れてみてはいかがでしょうか。
子供を英語の幼稚園に入れるべきか
最近は、日本の幼稚園ではなく、プリスクールや英語の幼稚園を検討されるご両親も増えています。
英語の幼稚園はバイリンガル教育だけでなく、国際的な感覚を身に付けられるのがメリットです。
ただし、日本的な感覚が欠けてしまったり、費用が 高いといったデメリットもありますので、総合的に判断して選択すると良さそうです。
いかがでしたか?
子供に英語教育を取り入れる場合、「早いに越したことはない」ということがわかったのではないでしょうか。
本気で子供をバイリンガルにさせるのであれば「遅くても幼稚園からスタート」すべきですね。